『Apo-Summicron-M F2/35mm ASPH.』を2ヶ月半ほど使ってみましたが、ライカらしい金属製の堅牢なボディとデザインはもちろん、独特の描写力と抜群の解像力が素晴らしく、ようやく究極だと納得できる1本に出会えました。ボクのように交換レンズを次々と買ってしまうことを表すのに「レンズ沼」という言葉がありますが、ようやく沼の底に辿り着いたような気がします。レンズに限らず、オーディオ、自転車、キャンプ、釣り、コーヒーなど、世の中にはいろいろな沼がありますが、沼は全身でハマるとわかることがあると改めて実感しますね。何か没頭できるものに出会ったらとことんハマってみることで見えてくる本質があると思います。
ライカレンズの場合はモデルチェンジして旧型になってしまっても、レンズそれぞれの個性がしっかりと認められているため、人気や価値が下がるどころかむしろ上がったりするので、実用性と資産性を兼ね備えているんですよね。現にボクが長年愛用しているライカのオールドレンズ「Summilux-M F1.4/35mm」の中古価格は現在50万円を超えていますが、これは購入した10年位前と比べて倍の価格です。熟練した職人によって手作りされたライカレンズは、メンテナンスさえきちんと行っていれば何十年でも使えるので、撮影を楽しみながら資産価値まで上がっていきます。こんなレンズは他のブランドにはありませんよね。今回購入した『Apo-Summicron-M F2/35mm ASPH.』もいつかオールドレンズになるのを楽しみにしつつ使っていきたいと思います。